ライアーは愛されて育つ
当店は受注生産でライアーを製作していますので、お客さまとライアーについて色々と意見を交わすことがあり、こんな意見やアイデアがあるのかぁとお客さまより学ばせていただくことも本当に多いです。
楽器の製作を行うときは、お客さまとのお話を思い出しながら作業することが多く、また私たちは幸運にも良いお客さまに恵まれ、メンテナンスなどで納品後も定期的に楽器の経年変化の様子を確認させていただいたりお客様から様々なお声をお聞きする機会がございます。
おもしろいなと感じることのひとつは、お客さまがご自身の楽器に親しみを込めて名前を付けている方がとても多いということです。
それはまるで親しい友達にあだ名をつけるような感じでしょうか。
奏者と楽器は一心同体、ふたりで一つ。同じ時間を共に過ごすので、愛情が注がれた楽器は確実に表情が変わっていきます。
もっとも顕著に変化が現れるのはやはり音色だと思います。
愛情を注がれ音楽を奏でられるライアーは確実に日々成長していきます。とはいえ、近くにいる楽器のオーナーさんは日々少しずつ変化しているので、中には気付かれていない方も多いのですが、日々のわずかな蓄積はやはり侮れません。
やはり楽器は、奏者に愛されて育つものなのだと実感します。
もう一つ、お客さまからお話をお聞きしてとっても感心することがあります。
それはご自身の楽器をデコレーションするということです。
当店のお客さまはセンスの良い方が多くて、こんな風に見た目もアレンジしてみましたという話を聞くことがあるのですが、これがまた本当にクオリティが高く驚きます。明らかに純正のものより良く仕上がっていて、みなさんすごいなぁ、これも楽器が好きだからこそ成せる業なのだなと思います。
自分は色々な人(ライアー奏者の皆さん)が楽器を育てて、また新しい楽器ができていったらいいなぁと思っていますので、お客さまと楽器について色々お話するのが本当に楽しいです。
この記事を読んで頂いた方の中にも、きっとご自身のライアーへのユニークな愛情があると思います。
またぜひお気軽にいろんなお話、お聞かせくださいね♪
※トップ写真は詩音さんがご自身のエッグちゃんに素敵なデコレーションを加えたもの。
また詩音さんは当店のアルトライアー:オルフェウスモデルのデザインをはじめ、ネーミングにもご協力いただきました。
・下の写真のひだまりモデルは花音さんが以前にデコレーションされたもので実用性も兼ねセンスの良さを感じます◎
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